さんぽたびとり

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アレルギー息子の妊娠・出産記3【入院生活と再出血】

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アレルギー息子の妊娠・出産記1【逆子運動から緊急入院】

アレルギー息子の妊娠・出産記2【前置胎盤で入院】

 

こちらの続きです。

寝たきりはそれほど苦ではなかったのですが、自分でトイレに行けないのが辛かったです。看護師さんが忙しそうにしていると頼みにくいし、動きませんからすっかり便秘です。五日後出血が少なくなり、ようやく点滴ハンガーをゴロゴロしながらトイレに行ってよいと許可が出ました。

ちょうどその頃個室の空きが出て、部屋を移動できました。当初の入院室は大部屋で患者さんは健康な出産の方ばかりでしたので、人の出入りも多く、落ち着かなかったので助かりました。

出産後は貧血気味になる方が多いようで、同室の方だった方もお薬を処方されていたようですが、私はあれだけ出血したにも関わらず、まったく貧血はありません。先生も不思議がっていました。

さて。それから止血剤の量を少しずつ減らしながら一週間ほどが過ぎました。出血は無くなり、A先生が「この分なら退院できるでしょう。」ということでした。帰宅しても安静なので、出産までは仕事はできないのですが、何かと気を遣う病院より家のほうがいいですからね。

 

止血剤の点滴を止めて、点滴を抜きました。これで大丈夫なら退院のはずだったのですが・・・その夕方、残念ながら出血してしまいました。また静脈確保して点滴再開です。この分じゃ退院はできず、ここで出産になるのかなぁ。とちょっぴりガッカリしました。想定内なので仕方ないことです。

しかし、何か前回の時と違います。血が止まらないのです。どんどん出てきます。しかも、酷い生理痛のような痛み、子宮が収縮する痛みが時々襲ってきます。これって陣痛?

「こりゃまずいなー。 やばいなー。」 

その時の私の心の声です。切迫した状況かどうかは人間も動物も一緒ですので、ただごとではないのは判りました。薬で血が止まらないのですから。

 

今の状況で、帝王切開しないと胎児も母体も危ない状況だとA先生から話がありました。元夫にも連絡が行き9時過ぎに仕事が終わってからやってきました。

元夫氏。何やらソワソワしています。
お腹がすいてて落ち着かないようです。自分も帝王切開は朝飯前にするので(同業者です)「あらら。」位の話でなんでしょう。そりゃー私だって、これは先生に任せるしかない。とは思っているけど、この人に私への愛は無いと実感した出来事のひとつです。そわそわしているのも落ち着かないので、何か食べたら?と言ったところ、二つ返事で大好きな義母の手料理を食べるために自宅へ帰りました。コンビニで何か買うという選択肢は彼にはなかったようです。

 

手術の準備が整い次第、オペ室へ行って緊急帝王切開をすることになりました。32週、8ヵ月。生まれてくる息子の無事を祈りつつ、ひとりで準備を待ちました。